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アリの情報伝達方法

アリのコロニーを統率(とうそう)するとき、体内各部の分泌腺(ぶんぴつせん)から生産されるフェロモンが重要な役割を果たします。巣の中に侵入者が現れたとき、警報(けいほう)フェロモンを発散させ仲間に警報を送ります。警報フェロモンは大顎(おおあご)腺などから分泌され、低濃度では仲間を誘引し、高濃度では忌避(きひ)作用をもつことが知られています。


エサのありかを仲間に知らせる場合もフェロモンが用いられます。エサをとったアリは、興奮状態になり、後腸(こうちょう)、毒腺、パバン腺などから分泌される道しるべフェロモンを腹部(ふくぶ)末端から出し、地面につけながら帰巣(きそう)します。仲間のアリはフェロモンをたどってエサを発見します。最初はフェロモンが薄いため、エサ場までたどりつく効率は悪いのですが、帰巣(きそう)する個体が増えるにつれて、フェロモンは濃くなり、アリの行列が観察されます。


女王物質は分離・同定されていませんが、アリ類にも広く存在していると考えられています。女王アリが存在することによって、クシケアリでは幼虫が女王アリに分化するのを抑制(よくせい)します。ムネボソアリやヤマアリ類では、働きアリの産卵を抑制します。


性フェロモンについては、北アメリカのフロリダにすんでいるキセノミルメックス・フロリダヌス(Xenomyrmex floridanus)で明らかにされています。この種類の女王アリの毒腺分泌物は雄を誘引し、交尾行動を刺激します。


多くの種類において、それぞれのコロニーは縄張り(なわばり)を持ち、ほかのコロニーの個体に対して排他(はいた)性を示します。仲間と他のコロニーの個体の識別は体表(たいひょう)に染み込んでいるコロニー臭の違いによると考えられています。

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アリの生態

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